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越の雫

奥越前の希少米「越の雫」で醸した純米大吟醸。
越の雫には、全国の酒を集めた東京の試飲会で5年ほど前に出会いました。酒造メーカーの販売員に勧められるまま飲むと思わず声が出た。「この酒の米はいったい何ですか!?」山田錦とも雄町とも五百万石とも違う、それは優しさと滑らかさを兼ねそなえた美しい、みごとな純米酒でした。「これは越の雫という米で造った試作品なのです」販売員はそう教えてくれました。越の雫の名を脳裏に刻んだ瞬間でした。
その後、農業への関心から越前を旅した際に、期待の酒米だと地元農家の人たちに教えられたのが越の雫でした。その場で契約栽培をお願いし、試作期間を経て、迎えたのが今回の仕込みです。精米歩合は50%、酵母は派手さを抑えた香りの出るものを選びました。岩清水のような滑らかさとほのかな甘味、早朝の冷気にも似たキレ。米の潜在能力の高さを感じるとともに、越の雫は、蓬莱の秘めたる可能性の新しい扉を開いて見せてくれたのです。
冷蔵庫から出して10分程度の12度くらいからゆっくり飲んでいただき、温度が上がるごとの香味の変化をお楽しみください。
蔵元 渡邉久憲
■越の雫 純米大吟醸
720ml 1本 2,138円(税込)